飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、ダイエットの敵です。
陸上動物の肉に含まれている脂肪は、ほとんどが飽和脂肪酸です。
牛も豚も鶏も羊も、です。
牛乳の脂肪や、卵黄の脂肪も飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸を摂り過ぎると、血液の粘度が増して、ドロドロになってきます。
また、血栓もできてしまい、血液が流れにくくなります。
※ただし、飽和脂肪酸をまったく摂らないでいると、血管がもろくなったり、貧血を起こしやすくなったりします。
ですが、普通に食事していれば、不足するということはまずありません。
なぜ血液がドロドロになるのかというと、飽和脂肪酸は、人間の体温ではなかなか溶けないからです。
人間よりも体温の高い牛や豚の体の中では、脂肪が液状になっていますが、人間の低い体温では、固体なのです。
だから、血液がドロドロになるのです。
血液がドロドロになると、血液が体中のすみずみにいきわたるのが、難しくなります。
また、筋肉細胞の外側の細胞を傷つけることがあります。
筋肉細胞が、血糖(グルコース)をエネルギーとして使いにくくなるのです。
そうなると、体は、筋肉細胞に糖を押し込もうとします。
どうやって押し込むのかというと、インスリンをたくさん分泌するのです。
たくさんのインスリンで、筋肉細胞に糖を送り込もうとするのです。
しかし、たくさんインスリンが分泌されると、糖は筋肉だけでなく体脂肪にも蓄えられてしまいます。
そういった流れで、飽和脂肪を摂り過ぎると、脂肪の蓄積を助長してしまうのです。
また、飽和脂肪酸の摂りすぎだけではなく、他の要因でも、筋肉がインスリンに対して反応が鈍くなることがあります。
それは、
・ストレス
・アルコール
・喫煙
・ドラッグ
・太りすぎ
・運動不足
・食物繊維不足
・砂糖の多い食事
・加工された炭水化物の食事
などです。
これらの場合も、同じような流れで、インスリンの大量分泌を招き、脂肪の蓄積を助長してしまうことになります。