食物繊維・2
食物繊維は、ダイエットに有効です。
食物繊維を食べた場合、消化がゆっくりになります。
内臓からの糖分の放出が、ゆっくりしたものになるということです。
それはつまり、血糖値が急激に上がらないということであり、インスリンの分泌が少なくてすむ、ということでもあります。
また、食物繊維を食べた場合、食べない場合と比べると、満腹感を感じることがわかっています。
なぜかというと、食物繊維はエネルギーがないにもかかわらず“嵩(かさ)”がありますし、かむ回数も増えて、唾液もたくさん出てきます。
だから、満足感や満腹感につながるのです。
食物繊維というものは、体では分解・吸収ができないものです。
食物繊維は、体では「消化できない」のです。
食物繊維は、食べても消化されませんが、食べた以上は、体の消化器官を通ることになります。
食物繊維は、体にエネルギーを与えることなく消化器官を通過します。
それどころか、消化器官が食物繊維を通させることに、体はエネルギーを使うのです。
つまり、食物繊維は、食べるとカロリーを消費するのです!
(ただし、あまりたくさんのカロリーではありません)
食物繊維は、すべての穀類と果物に含まれています。
白いパン、白い小麦から作られた製品全般(パスタ・麺・クラッカー・クッキーなど)、白米、ソーダなどの清涼飲料水、キャンディー、アイスクリーム、、、などは、食物繊維がほとんど含まれていません。
食物繊維が豊富な食べ物は、
・ 玄米
・ 根菜類
・ 豆類
・ 海藻類
などです。
野菜やサラダはどんどん食べましょう!
また、食物繊維には、可溶性のものと不溶性のものの2種類があります。
■不溶性食物繊維
・かむ回数が増え、唾液もたくさん出るので、満腹感が得やすくなる
・腸に水を運ぶ
・便秘に良い
・腸のなかの、体にとって良い菌類を増やして、腸の環境を良くする
・発がん性物質などの、腸の中の有害物質を排出する
※摂り過ぎると下痢気味になる
■可溶性食物繊維(水溶性食物繊維)
・糖分の吸収をゆっくりにして、血糖値の急上昇を防ぐ
(結果的にインスリンの分泌量が少なくなる)
・コレステロールの吸収を抑える
・食塩のナトリウムを排出させて、血圧を下げる
・インスリンが、脂肪よりも筋肉に対して働きかけやすくなる
※摂り過ぎると下痢気味になる