雨が降る土曜の朝に足を伸ばして

雨が降る土曜の朝に足を伸ばして

少年は夜中の三時に眠りから覚めてしまった。
夏休みに入って10日程度たった夏の夜のことだった。
あまりの暑さに寝が浅かったのだろうか。
せんぷうきは部屋の空気を混ぜているだけで、全然涼しいとは思えない。

寝れないし、お腹も減ったので、少年は大好きなカレーを作り始めた。
冷蔵庫の中を確認し、肉と野菜を切りそろえ、炒めたり煮込んだりした。
夜が明けそうな時間には、家中にスパイシーなカレーの香りが漂っていた。

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★★