どしゃ降りの土曜の明け方は足を伸ばして

どしゃ降りの土曜の明け方は足を伸ばして

少年は今日、小学校の給食係だった。
マスクと帽子をつけて、白衣を着て、他の給食係達と、今日の給食を給食室へ取りに行った。
今日の主食は、ご飯ではなくパン。
バケツみたいに大きな蓋付きの鍋に入ったシチューもあった。
少年は、最も重たい瓶入り牛乳だけは、男の子が運ばないといけない、と考えていた。
クラス全員分だから38本ある。
なので自分が、バットに入った牛乳を持ったけれど、同じ給食当番のフーコちゃんが一緒に運んでくれた。
牛乳は重いので女の子には持たせたくはなかったけど、クラスで前から気になっているフーコちゃんと一緒に教室まで歩ける、と思った少年は、少しドギマギしながら、そのまま2人で牛乳を運んでいくことにした。

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