なぜお腹が出るの?
鏡を見ると、ぽっこりと出たお腹…。
思わずため息。
…なんてことはないでしょうか?
しかし、どうしてお腹が出るのでしょう?
まず一つは、内臓脂肪です。
内臓脂肪とは、その名のごとく、内臓のまわりについた脂肪のことです。
太るタイプには、「リンゴ型」と「洋ナシ型」があります。
リンゴ型は、体の中心部、お腹まわりが太りやすい体質です。
洋ナシ形は、下半身、おしり・太ももが太りやすい体質です。
一般に、男性はリンゴ型、女性は洋ナシ型が多いと言われています。
そして、内臓脂肪がつきやすいのは、「リンゴ型」、つまり男性です。
中年をこえた男性はとくに内臓脂肪がつきやすくなっています。
反対に女性は、下半身(お尻から太ももにかけて)に体脂肪がつきやすくなっています。
アルコールのカロリーは、内臓脂肪になりやすいと言われています。
お腹が出ているのが気になる方、お酒が大好きだったりしませんか?
また、内臓脂肪は、有酸素運動をするとき、他の部分の体脂肪よりも優先的にエネルギーとして使ってくれると言われています。
内臓脂肪には、有酸素運動が一番です。
ただし、普段運動不足の方は、急な運動は避けて、ウォーキングなどの軽い運動から始めていきましょう。
普段運動不足の方が運動すると、体脂肪が普通の人よりも多く分解されます。
脂肪酸とグリセロールに分解された体脂肪は、血液に入り、筋肉に運ばれてミトコンドリアで燃やされるのですが、普段運動不足の方は、燃焼能力が低下しているので、燃やされないまま血液の中に脂肪酸とグリセロールがどんどん増えてしまいます。
その結果、血栓ができたり、ひどいときには血管がつまったりする恐れもあります。
もう一つのお腹が出る原因は、腹筋が弱いという理由です。
お腹、とくに下腹が出てくるのは、腹筋が弱いために内臓が垂れ下がってくるからです。
お腹を引き締めたいなら、腹直筋はもちろんですが、それだけでなく腹横筋や腹斜筋も鍛えるといいと思います。
鍛えられた腹筋は、内臓をいわばガーターのように引き締めて、垂れないようにしてくれます。
それから、お腹に脂肪がたまりやすい理由についてです。
お腹に脂肪がたまりやすいのは、人間の骨格自体に理由があります。
お腹は胸部のように骨でガードされていません。
そこに胃腸や消化器、女性ならば子宮までも、大事なものがつまっています。
それらをガードするためのクッション材として、脂肪がお腹にたまりやすくなっているのです。