グルカゴンについて
インスリンと反対の働きをする、グルカゴンというものもあります。
グルカゴンは、インスリンの分泌量が少なくなったときにたくさん出てきます。
誤解がないように付け加えますと、インスリンとグルカゴンは、常に分泌されています。
ただ、一方が多ければ一方が少ない、という分泌の仕方になっているだけです。
グルカゴンは、血糖値が低くなったときに多く分泌されます。
食事で炭水化物の摂取が少ないと、多く分泌されます。
グルカゴンは、低くなった血糖値を高くするために、筋肉と肝臓に、
「血液へ糖を出してくれ」
という命令をします。
筋肉と肝臓には、グリコーゲンという形で糖が溜められている、いわば貯蔵庫だからです。
また、グルカゴンは、体脂肪を分解するという働きがあります。
つまり、グルカゴンが多く分泌されているときは、やせやすいのです!
ただし、グルカゴンは体脂肪を分解するだけで、燃やすことはありません。
体脂肪を分解するということは、脂肪をエネルギーとして使えるようにする、ということです。
炭水化物の多い食事をすると、グルカゴンよりもインスリンの分泌のほうが勝ってしまいます。
ですので、炭水化物のものを食べるときには、タンパク質の物を一緒に食べましょう。
食物繊維を摂りましょう。
酢やレモンをかけて食べましょう。
そうすることによって、インスリンの分泌をゆるやかにすることができるので、インスリンが脂肪を蓄積する働きを、いくぶんかは抑えることができるはずです。